2010年05月09日

乗鞍岳春山バス

乗鞍岳は標高が3026m(剣ヶ峰)あり、夏には標高約2700mの畳平までバスが乗り入れる「最も気軽に登れる3000m級の山」と言われています。(←松電バス車内放送)

とは言え、5月初旬ではまだ冬山の乗鞍岳。
標高が100m上昇すると、気温は0.55℃下がるのですから、単純に考えて、仮に乗鞍高原・観光センターを1500mとすると山頂付近との気温差は8℃以上にもなります。

そんな別世界の冬山を少しだけ味わうことができる手段、それが春山バスです。


積雪量、除雪の関係で6月末までは中腹の「位ヶ原山荘前」までではありますが、一日3往復運行されています。過去の例では、除雪が進むと6月上旬の時点で少し先の「肩の小屋口」まで延長運行されることもあるようです。

せっかく来たからには私も行っておきたく思い、第二便の10時45分のバスに乗り標高2350mの「位ヶ原山荘前」に向かいました。

バスは「休暇村」を越えるあたりから、カーブが多くなりどんどん標高をかせぐようになります。
「三本滝」バス停前はスキー場になっており、春スキーを楽しむ人で賑わっていました。


さて、標高が上がるとどんな変化があるか。
それは道路の横に積み上げられた雪が語ります。

①「三本滝」発車後まもなくの様子


②しばらく行くと…


③さらに上がると…


④最後はこのくらいに…


「観光センター前」の発車から約40分で「位ヶ原山荘前」に到着。
到着するまで気づきませんでしたが、何とバスは4台運行でここまで上がっていました(笑)


バスを降りると予想通りの寒さ。
冬用のダウンジャケットを持参していた私は全く問題ありませんでしたが、普通に平野部を歩く格好で上がって来ている人もいました。山をなめていますね。

帰りのバスは約70分後。
それまでしばし別世界を楽しむことにしました。

辺り一面青と白の世界。
真っ青な空と真っ白な雪が実に眩かったです。

(つづく)
  

Posted by みすずかる at 07:00Comments(0)松本電鉄バス