2012年10月15日
涸沢の紅葉を堪能する
翌朝は恒例の高山病で重い目覚め。
山の標高に順応するまでのこの頭痛だけは体質なのでどうしようもありません。

それよりも気がかりだったのは足の状態。
涸沢からさらに上、穂高岳を目指すためにはある程度の回復が必要不可欠だったのですが・・・。
朝食後、ウォーミングアップがてら涸沢小屋から涸沢ヒュッテを往復してみてはっきりと実感。
「こりゃ無理だな」
と。
痛み具合はほとんど良くなっておらず、とてもここから700mも上を登る自信はありません。
それならば時間を気にすることはない。
心ゆくまでこの紅葉を楽しもうではないかという結論に至ったのでした。





写真はほんの抜粋ですが、時間をかけて紅葉を堪能し、写真もたくさん撮りました。
その後小屋に戻り、紅葉を眺めながら贅沢にコーヒーを一杯。
500円のコーヒーは値段以上の価値がありました。まさに「priceless」。
ここで同じ部屋だった2名の方と再会。
深夜2時に起きてピストンで北穂高岳に登り、ご来光を見て下りてきたとのこと。
小屋で6時ごろまでだらだらしていた私とは大違いです(苦笑)
しばらく話をする中で、この日はそのまま上高地方面へと下山すると聞いたので私もご一緒させて頂くことにしました。
名残惜しくもありましたが、涸沢に別れを告げ、上高地への長い道のりを歩き始めます。
「さよなら涸沢、また来る日まで。今度はもっと元気な足で!」

上高地への道は長く厳しかったです。帰り道は遠かった。来たときよりも遠かった(笑)
そして、三連休の初日ということもあって、涸沢に向かう人の大渋滞。
これだけ多くの人が涸沢を目指すとなると、おそらくこの日は一畳に4名程度になったのではないでしょうか。

歩くうちに私の足の痛みはどんどん悪化し、後半は一歩一歩が苦痛でした。
それでもトータルで15km程度歩いてきたのですから、人間その気になれば何とかなるものです(笑)
でも、歩みの遅い私に合わせて上高地までずっとご一緒して下さった2名の方には大変感謝しています。ありがとうございました。
下山後はゆっくりどこかで一泊することを目論むも、三連休の初日とあってはどこにも空いているホテルはなく、疲れた体を何とか空席の残っていた夜行バスに委ね早々と帰路についたのでした。
こうして四連休を設定し、大プランを練り上げて迎えた秋の休みはその半分を消化したのみで帰るというまさかまさかの展開を迎えてしまいました。
でも、あれだけの紅葉を見られたのでそれに関しては大満足と言えましょう!
山の標高に順応するまでのこの頭痛だけは体質なのでどうしようもありません。

それよりも気がかりだったのは足の状態。
涸沢からさらに上、穂高岳を目指すためにはある程度の回復が必要不可欠だったのですが・・・。
朝食後、ウォーミングアップがてら涸沢小屋から涸沢ヒュッテを往復してみてはっきりと実感。
「こりゃ無理だな」
と。
痛み具合はほとんど良くなっておらず、とてもここから700mも上を登る自信はありません。
それならば時間を気にすることはない。
心ゆくまでこの紅葉を楽しもうではないかという結論に至ったのでした。





写真はほんの抜粋ですが、時間をかけて紅葉を堪能し、写真もたくさん撮りました。
その後小屋に戻り、紅葉を眺めながら贅沢にコーヒーを一杯。
500円のコーヒーは値段以上の価値がありました。まさに「priceless」。
ここで同じ部屋だった2名の方と再会。
深夜2時に起きてピストンで北穂高岳に登り、ご来光を見て下りてきたとのこと。
小屋で6時ごろまでだらだらしていた私とは大違いです(苦笑)
しばらく話をする中で、この日はそのまま上高地方面へと下山すると聞いたので私もご一緒させて頂くことにしました。
名残惜しくもありましたが、涸沢に別れを告げ、上高地への長い道のりを歩き始めます。
「さよなら涸沢、また来る日まで。今度はもっと元気な足で!」

上高地への道は長く厳しかったです。帰り道は遠かった。来たときよりも遠かった(笑)
そして、三連休の初日ということもあって、涸沢に向かう人の大渋滞。
これだけ多くの人が涸沢を目指すとなると、おそらくこの日は一畳に4名程度になったのではないでしょうか。

歩くうちに私の足の痛みはどんどん悪化し、後半は一歩一歩が苦痛でした。
それでもトータルで15km程度歩いてきたのですから、人間その気になれば何とかなるものです(笑)
でも、歩みの遅い私に合わせて上高地までずっとご一緒して下さった2名の方には大変感謝しています。ありがとうございました。
下山後はゆっくりどこかで一泊することを目論むも、三連休の初日とあってはどこにも空いているホテルはなく、疲れた体を何とか空席の残っていた夜行バスに委ね早々と帰路についたのでした。
こうして四連休を設定し、大プランを練り上げて迎えた秋の休みはその半分を消化したのみで帰るというまさかまさかの展開を迎えてしまいました。
でも、あれだけの紅葉を見られたのでそれに関しては大満足と言えましょう!
2012年10月14日
涸沢小屋へ
最後の頑張りで、涸沢小屋に到着。

当初の予定ではさらにそこから登った穂高岳山荘をゴールとしていましたが、この日の状態ではとんでもなく、涸沢小屋にたどりつくのがやっとでした。

平日であるにもかかわらず、「テント村」、小屋のテラスは人、人、人。
いかにこの時期の涸沢が人を魅了するかがわかります。

覚悟はしていましたが、宿泊受付をすると小屋の人にさっそくおどされ!?ました(笑)
「今日は大変混雑していて、ふとん1枚で3人くらいですよ」
と。
言わんこっちゃない。
だから秋に涸沢に泊まるのは避けたかったのですが、足が上がらないほど重症の私にそんなことをいう資格なんぞあるはずもありません。
予約していればある程度快適に寝られるようですが、とうの前に定員締め切りを迎えておりそれ以降は、当日飛び込みも含め別館と言う名の地下階へと回されることになるのでした。
どのくらい人が来るのか見込めないことから、寝る場所についてはとりあえずは目いっぱい詰めた配置がされていました。1畳に4人くらいの詰め具合です(苦笑)
このあたりは小屋によって扱いが異なります。
とりあえず偶数番をふりあててその後様子をみて間隔を詰めていく小屋もあれば、ここのように最初から目いっぱい詰めるところもあります。
ただ、同じ番号を持った人が二つもいるというのはどうなんでしょうね~。
おそらくはミスなのでしょうが、もし本当に目いっぱい入ったらどうするのでしょう。
さて、私が部屋に行くと既に2、3名の人がいましたが、思いは皆いっしょ。
「今日は何人このスペースに入るのだろう?」
と(笑)
山小屋では初めて会った人でも話に花が咲くというのはこれまでにもよくあることでしたが、今回はそんな「不安要素」もサカナとなり、随分話が盛り上がりました。
横の相部屋の人もこちらの入り具合が気になるようにしばしば偵察に・・・(笑)
東京、茨城、愛知、大阪、滋賀、長野、兵庫、いろんなところから涸沢にやってきた人が、それも初心者から登山歴50年近い大ベテラン(仙人)まで一堂に集まり、それはそれは楽しい談話タイムでした。
話が進むにつれ、寝るスペースのこともあまり気にならなくなっていました。
というよりも、10人になってからはそれ以上増えることはなかったので、もはや安心の域に。
かくしてこの日は、
紅葉シーズンでありながら、まさかの一人一畳以上のスペース
でゆっくり休むことができたのでした。
早くから予約していた人には少し申し訳ない気もしますが、こればかりは運でしょう。
ところで、初めて泊まった涸沢小屋でしたが、食事もなかなかのものでした。

美しい紅葉を見て、美味しく食事を頂き、部屋では楽しく語らい、広々としたスペースで休み、足の具合さえ良ければ最高な初日の行程。
足をマッサージをし、翌朝の回復を祈ったのですが…。

当初の予定ではさらにそこから登った穂高岳山荘をゴールとしていましたが、この日の状態ではとんでもなく、涸沢小屋にたどりつくのがやっとでした。

平日であるにもかかわらず、「テント村」、小屋のテラスは人、人、人。
いかにこの時期の涸沢が人を魅了するかがわかります。

覚悟はしていましたが、宿泊受付をすると小屋の人にさっそくおどされ!?ました(笑)
「今日は大変混雑していて、ふとん1枚で3人くらいですよ」
と。
言わんこっちゃない。
だから秋に涸沢に泊まるのは避けたかったのですが、足が上がらないほど重症の私にそんなことをいう資格なんぞあるはずもありません。
予約していればある程度快適に寝られるようですが、とうの前に定員締め切りを迎えておりそれ以降は、当日飛び込みも含め別館と言う名の地下階へと回されることになるのでした。
どのくらい人が来るのか見込めないことから、寝る場所についてはとりあえずは目いっぱい詰めた配置がされていました。1畳に4人くらいの詰め具合です(苦笑)
このあたりは小屋によって扱いが異なります。
とりあえず偶数番をふりあててその後様子をみて間隔を詰めていく小屋もあれば、ここのように最初から目いっぱい詰めるところもあります。
ただ、同じ番号を持った人が二つもいるというのはどうなんでしょうね~。
おそらくはミスなのでしょうが、もし本当に目いっぱい入ったらどうするのでしょう。
さて、私が部屋に行くと既に2、3名の人がいましたが、思いは皆いっしょ。
「今日は何人このスペースに入るのだろう?」
と(笑)
山小屋では初めて会った人でも話に花が咲くというのはこれまでにもよくあることでしたが、今回はそんな「不安要素」もサカナとなり、随分話が盛り上がりました。
横の相部屋の人もこちらの入り具合が気になるようにしばしば偵察に・・・(笑)
東京、茨城、愛知、大阪、滋賀、長野、兵庫、いろんなところから涸沢にやってきた人が、それも初心者から登山歴50年近い大ベテラン(仙人)まで一堂に集まり、それはそれは楽しい談話タイムでした。
話が進むにつれ、寝るスペースのこともあまり気にならなくなっていました。
というよりも、10人になってからはそれ以上増えることはなかったので、もはや安心の域に。
かくしてこの日は、
紅葉シーズンでありながら、まさかの一人一畳以上のスペース
でゆっくり休むことができたのでした。
早くから予約していた人には少し申し訳ない気もしますが、こればかりは運でしょう。
ところで、初めて泊まった涸沢小屋でしたが、食事もなかなかのものでした。

美しい紅葉を見て、美味しく食事を頂き、部屋では楽しく語らい、広々としたスペースで休み、足の具合さえ良ければ最高な初日の行程。
足をマッサージをし、翌朝の回復を祈ったのですが…。
2012年10月13日
涸沢めざして
足の痛みは悪化する一途をたどりましたが、標高が上がるにつれて山を彩る木々の葉が美しくなり、それが痛みをほんの少しやわらげてくれるようでした。



靴の影響と思われる足首から下の痛みもありましたが、スポーツタイツの締め付けからか左足の筋肉の突っ張ったような感じがひどく痛み出し、終盤は登りの際の一歩目はすべて右から踏み出すのがやっとというほどになりました。
とはいえここまで来たら涸沢を目指すのみ!
すれ違う人は、みな充実した表情で山を下りてきていました。
これは相当期待できそうです。

涸沢小屋と涸沢ヒュッテの分岐を過ぎると、あまりの美しさにため息の出てしまうほどの光景が広がっていました。



4年前(2008年)、初めて涸沢の紅葉を見たときも衝撃を受けましたが、今年も美しさは相当なものです。
2009年に行ったときは枯れており期待はずれ、山で会った人に聞いた話だと2010年は当たり年、
昨年2011年は霜にやられ不作!?、で今年のこの美しさ。どうもここ最近は隔年で美しい紅葉が見られる傾向にあるようです。
毎度のことですが、見えてからが遠い涸沢小屋。
この日最後の頑張りです。



靴の影響と思われる足首から下の痛みもありましたが、スポーツタイツの締め付けからか左足の筋肉の突っ張ったような感じがひどく痛み出し、終盤は登りの際の一歩目はすべて右から踏み出すのがやっとというほどになりました。
とはいえここまで来たら涸沢を目指すのみ!
すれ違う人は、みな充実した表情で山を下りてきていました。
これは相当期待できそうです。

涸沢小屋と涸沢ヒュッテの分岐を過ぎると、あまりの美しさにため息の出てしまうほどの光景が広がっていました。



4年前(2008年)、初めて涸沢の紅葉を見たときも衝撃を受けましたが、今年も美しさは相当なものです。
2009年に行ったときは枯れており期待はずれ、山で会った人に聞いた話だと2010年は当たり年、
昨年2011年は霜にやられ不作!?、で今年のこの美しさ。どうもここ最近は隔年で美しい紅葉が見られる傾向にあるようです。
毎度のことですが、見えてからが遠い涸沢小屋。
この日最後の頑張りです。
2012年10月12日
秋深まる上高地を出て
前回来たのは8月の大キレット通過の時ですから、約1ヵ月半ぶりの上高地となりました。
夏から秋へ着々と。
上高地は秋の装いで迎えてくれました。

ここで少し景色を眺めていきたいところですが、行程の関係上定番写真の撮影だけに留め、上高地を出発しました。
散策路を歩くのは人だけではありません。
さるお方、もとい、猿もきちんと道を通行しているではありませんか(笑)

猿を追い越し、明神から徳沢、徳沢から横尾へともうすっかりおなじみになっているコースを進んでゆきます。

秋の徳沢園。
色づく木々の葉と建物の調和が何とも美しいです。

横尾近くになると、このように葉の赤く染まった木も見られるようになってきました。

さて、朝から気持ちのよい天気でしたが、どうも私の足には早くも違和感が。
痛みとまではいかないものの、明らかに靴と足の間でいさかいが起きているようなそんな違和感です。
ひとまずは横尾で靴を履きなおし、様子を見ることにしたのでした。
槍ヶ岳方面と穂高岳方面の道が分岐する横尾山荘。いつも賑わっていますが、この時期はそれ以上。
そして特徴としては、多くの人が涸沢方面へと向かっているということ。
私も当初の計画段階ではどちらを先にするか悩んでいましたが、効率を考えまず涸沢に行くことにしました。(結果的には涸沢しかいけなかったのですが・・・)
横尾から屏風岩を左に涸沢を目指します。

登りが少しずつ多くなってきますが、違和感は足全体に広がってきたようなそんな自覚症状が出たのは本谷橋にさしかかる頃でした。
(つづく)
夏から秋へ着々と。
上高地は秋の装いで迎えてくれました。

ここで少し景色を眺めていきたいところですが、行程の関係上定番写真の撮影だけに留め、上高地を出発しました。
散策路を歩くのは人だけではありません。
さるお方、もとい、猿もきちんと道を通行しているではありませんか(笑)

猿を追い越し、明神から徳沢、徳沢から横尾へともうすっかりおなじみになっているコースを進んでゆきます。

秋の徳沢園。
色づく木々の葉と建物の調和が何とも美しいです。

横尾近くになると、このように葉の赤く染まった木も見られるようになってきました。

さて、朝から気持ちのよい天気でしたが、どうも私の足には早くも違和感が。
痛みとまではいかないものの、明らかに靴と足の間でいさかいが起きているようなそんな違和感です。
ひとまずは横尾で靴を履きなおし、様子を見ることにしたのでした。
槍ヶ岳方面と穂高岳方面の道が分岐する横尾山荘。いつも賑わっていますが、この時期はそれ以上。
そして特徴としては、多くの人が涸沢方面へと向かっているということ。
私も当初の計画段階ではどちらを先にするか悩んでいましたが、効率を考えまず涸沢に行くことにしました。(結果的には涸沢しかいけなかったのですが・・・)
横尾から屏風岩を左に涸沢を目指します。

登りが少しずつ多くなってきますが、違和感は足全体に広がってきたようなそんな自覚症状が出たのは本谷橋にさしかかる頃でした。
(つづく)
タグ :上高地
2012年09月08日
穂高よさらば
北穂高岳から涸沢までは危険箇所はないものの、鎖場、ハシゴなど注意を要するところがいくつかありました。
10時20分
奥穂高岳方面へ行きたいのをこらえ、涸沢へと続く道を選びます(苦笑)

奥穂高岳やジャンダルムともお別れです。

10時25分
初めは岩のごろごろした道。
上部真ん中ある岩がライオンに見えるような…。

右手には涸沢岳へと続く登山道。
未練がましくも指をくわえてコースを目で辿る私。

でもこっちのコースも眺めでは負けていませんよ~。
涸沢カールがどーんと広がります。

10時43分
もったいなく思えるほど急ペースで下りて行っていますが、涸沢はまだまざずいぶん先。
小さく見える涸沢ヒュッテがそれを物語っています。

11時2分
やって参りましたハシゴ。
焦らず一人ずつ降りること、それが第一です。

ハシゴが終わると続いて鎖場がお待ちかねでした(笑)

登りはどうかわかりませんが、下りにおいてここは意外と気を遣いました。
鎖はあるとはいえ、足をつく場のわかりにくいところがあり、そこは要注意です。
11時11分
高度はそれなりに下げてきたはずなのですが、涸沢は一向に近くなる気がしませんね。

カールの眺めを見て疲れを癒してもらいましょう。

11時39分
お花畑が広がっていました。
存在感がひときわなのはミヤマトリカブトとミヤマシシウド。頼むから他の花々の名前も覚えさせてくれ~。

11時46分
おお、これは!
涸沢ヒュッテへと水をひく水源ではないですか。
これにより涸沢が近いことを確信。
ひさしぶりに流れる水を見た気がしました。

11時51分
涸沢小屋が姿を見せました。

11時53分
ついに涸沢小屋に到着。
やっとタダで水が飲めるー。水のありがたみをまた実感しました。
残しておいたスポーツドリンクをここで飲み干し、水を補給。
水分3.9リットル携行体制はまだ継続です。
涸沢ヒュッテと涸沢のテント村。
この日から涸沢フェスタが始まるとのことで、どんどん幕営数は増えていっていました。

12時6分
涸沢での10分少々の休憩を終え、出発します。
ここからは歩き方次第で時間短縮の望めるところ。筋肉痛は覚悟の上でした。
忙しない下山。本当ならもっとゆとりを持って歩きたいんですが。
10時20分
奥穂高岳方面へ行きたいのをこらえ、涸沢へと続く道を選びます(苦笑)

奥穂高岳やジャンダルムともお別れです。

10時25分
初めは岩のごろごろした道。
上部真ん中ある岩がライオンに見えるような…。

右手には涸沢岳へと続く登山道。
未練がましくも指をくわえてコースを目で辿る私。

でもこっちのコースも眺めでは負けていませんよ~。
涸沢カールがどーんと広がります。

10時43分
もったいなく思えるほど急ペースで下りて行っていますが、涸沢はまだまざずいぶん先。
小さく見える涸沢ヒュッテがそれを物語っています。

11時2分
やって参りましたハシゴ。
焦らず一人ずつ降りること、それが第一です。

ハシゴが終わると続いて鎖場がお待ちかねでした(笑)


登りはどうかわかりませんが、下りにおいてここは意外と気を遣いました。
鎖はあるとはいえ、足をつく場のわかりにくいところがあり、そこは要注意です。
11時11分
高度はそれなりに下げてきたはずなのですが、涸沢は一向に近くなる気がしませんね。

カールの眺めを見て疲れを癒してもらいましょう。

11時39分
お花畑が広がっていました。
存在感がひときわなのはミヤマトリカブトとミヤマシシウド。頼むから他の花々の名前も覚えさせてくれ~。

11時46分
おお、これは!
涸沢ヒュッテへと水をひく水源ではないですか。
これにより涸沢が近いことを確信。
ひさしぶりに流れる水を見た気がしました。

11時51分
涸沢小屋が姿を見せました。

11時53分
ついに涸沢小屋に到着。
やっとタダで水が飲めるー。水のありがたみをまた実感しました。
残しておいたスポーツドリンクをここで飲み干し、水を補給。
水分3.9リットル携行体制はまだ継続です。
涸沢ヒュッテと涸沢のテント村。
この日から涸沢フェスタが始まるとのことで、どんどん幕営数は増えていっていました。

12時6分
涸沢での10分少々の休憩を終え、出発します。
ここからは歩き方次第で時間短縮の望めるところ。筋肉痛は覚悟の上でした。
忙しない下山。本当ならもっとゆとりを持って歩きたいんですが。

2012年09月07日
北穂高岳
アルプス登山歴6年目にして初めての北穂高岳登頂。
なかなか広い山頂で、皆思い思いに写真を撮っている様子。
大変にぎやかでした。

穂高連峰の眺め、これまでは奥穂高から北穂高岳を望んでいましたが今回は北穂高岳から奥穂・前穂を望みます。
それにしても素晴らしい眺めです。


ここから涸沢岳を経て穂高岳山荘までのコースもなかなか厳しいと聞きます。
人によれば大キレットよりも怖いという意見もあったり。でも次は槍・穂高縦走、これはぜひやってみたい縦走コースです。
そして、最終目標は私が勝手に「卒業試験」と位置づけている「奥穂~西穂」ルート、これに尽きます。
さて、再び北穂高小屋のテラスへ戻ります。
やはりここまで来て槍ヶ岳を拝まずに帰るのは何とも惜しいこと。雲は結構早く動いているので僅かな時間でも槍ヶ岳が姿を見せるのを期待して待ちます。
約20分経過。
その時は来ました。
これで満足です♪

できればこの小屋でもっとゆっくりしたり、贅沢を言えばもっと先を目指したいのですが、哀しいかな一会社員の運命。
この日のうちに山を降り、関西へと戻らなければなりません。
生姜の香りのする北穂高小屋を出発し、下界へと続く道を下りていくのでした。
なかなか広い山頂で、皆思い思いに写真を撮っている様子。
大変にぎやかでした。

穂高連峰の眺め、これまでは奥穂高から北穂高岳を望んでいましたが今回は北穂高岳から奥穂・前穂を望みます。
それにしても素晴らしい眺めです。


ここから涸沢岳を経て穂高岳山荘までのコースもなかなか厳しいと聞きます。
人によれば大キレットよりも怖いという意見もあったり。でも次は槍・穂高縦走、これはぜひやってみたい縦走コースです。
そして、最終目標は私が勝手に「卒業試験」と位置づけている「奥穂~西穂」ルート、これに尽きます。
さて、再び北穂高小屋のテラスへ戻ります。
やはりここまで来て槍ヶ岳を拝まずに帰るのは何とも惜しいこと。雲は結構早く動いているので僅かな時間でも槍ヶ岳が姿を見せるのを期待して待ちます。
約20分経過。
その時は来ました。
これで満足です♪

できればこの小屋でもっとゆっくりしたり、贅沢を言えばもっと先を目指したいのですが、哀しいかな一会社員の運命。
この日のうちに山を降り、関西へと戻らなければなりません。
生姜の香りのする北穂高小屋を出発し、下界へと続く道を下りていくのでした。
2012年09月06日
大キレットの醍醐味
前回は南岳からの下りで記事が終わっていました。
今回はいよいよ核心部へと進んでいきます。
7時12分
最低鞍部からしばらく歩きやすい道を歩いてきましたが、このあたりから長谷川ピークへ向けての登りが始まります。

いよいよ危なくなってきたらカメラをザックに入れようと思っていましたが、今のところその気配もなく。
時間帯もよかったのかさほど多くの人もおらず写真撮影を楽しみながら自分のペースで登っていきましたよ。
7時22分
私の好きな三俣蓮華岳や双六岳も応援してくれているようでした。(←妄想)
双六小屋の天ぷら、また食べに行きたいなぁ。

7時37分
振り返れば南岳が随分遠のいていました。
ここまで来ればたとえ怖いところがあったとしても、もう戻る気にはなりません(苦笑)

7時43分
長谷川ピークに到達!
まずは一つ目のポイントをクリアしたといったところでしょうか。


上の写真をご覧いただければわかるかと思いますが、もし足を滑らせでもしたら大変なことです。
でも不思議と写真で見るほど怖さは感じませんでした。
それに、事故が多かったことを受けて数年前にだいぶ登山道の整備がされたそうです。
例えばこういうステップが設けられていたり。おっと、写真を撮るのはともかくその下はすっぱ切れていますよ~。

混雑時はこんなところで休むことはできませんが、この日はゆったり。
大キレットデビュー戦にはもってこいです。ここで一名追い越しがあり、先に行ってもらいました。
さぁ、続いてのお楽しみ「飛騨泣き」まではどんな道が待っているでしょうか?


7時54分
本で見たことのあった鎖場です。最後に信州側から飛騨側に移るところが注意箇所とのこと。
でも見た目とは裏腹にあっさり通過できました。

8時8分
ここがA沢のコル?
ちょっと自信がありませんが、時間的にこのあたりではないかと。

8時15分
がむしゃらに登っていく。急なので高度はどんどん稼げます。
それにしてもこうして見ると長谷川ピークって何と急峻なこと。

8時36分
「飛騨泣き」はこのあたりでしょうか?
どこにも記載がありませんが、地図上のコメントから推測するにそうかなと。



ここもステップや鎖が整備されており、安全に通行することができました。
感謝!感謝!
多分なかったら写真なんて撮れません。
8時40分
大キレットもいよいよ大詰め。
ここまで来ればあとは体力勝負。北穂高岳を目指してひたすら登るのみです!
もちろん後ろの人に落石をすることは決してあってはなりません。細心の注意を払って。

8時45分
「飛騨泣き」をふりかえる。
こうして遠くから見るほうが絶対に怖い気がする・・・。

どうやら危険箇所はすべてクリアした模様。
8時56分
北穂高小屋がだんだん近づいてきます。
頑張れ自分!

9時16分
もうすぐ着きそうだけど、んん?なんかガスって来たぞ~;)汗
山頂からの展望は期待できるのか?

9時23分
北穂高小屋到着。
やりましたー!

肝心の展望はご覧の通り。
ガスで槍ヶ岳の姿もわからないです。

でも5年来の憧れだった大キレット通過を成し遂げ、充実感でいっぱいでした。
決して楽なコースではありません。急峻な岩場を歩いたり、延々と続く登りがあったり。
でも危険なところほど見られる景色が素晴らしいのもまた事実。
ちょっとしたスリルを味わいつつ、北アルプスの絶景を楽しみながら登る。これが大キレットの醍醐味ではないでしょうか。
ところで、私にとっては北穂高岳は今回が初登頂となります。
さっそく荷物を置いて頂上へと行ってみました。
今回はいよいよ核心部へと進んでいきます。
7時12分
最低鞍部からしばらく歩きやすい道を歩いてきましたが、このあたりから長谷川ピークへ向けての登りが始まります。

いよいよ危なくなってきたらカメラをザックに入れようと思っていましたが、今のところその気配もなく。
時間帯もよかったのかさほど多くの人もおらず写真撮影を楽しみながら自分のペースで登っていきましたよ。
7時22分
私の好きな三俣蓮華岳や双六岳も応援してくれているようでした。(←妄想)
双六小屋の天ぷら、また食べに行きたいなぁ。

7時37分
振り返れば南岳が随分遠のいていました。
ここまで来ればたとえ怖いところがあったとしても、もう戻る気にはなりません(苦笑)

7時43分
長谷川ピークに到達!
まずは一つ目のポイントをクリアしたといったところでしょうか。


上の写真をご覧いただければわかるかと思いますが、もし足を滑らせでもしたら大変なことです。
でも不思議と写真で見るほど怖さは感じませんでした。
それに、事故が多かったことを受けて数年前にだいぶ登山道の整備がされたそうです。
例えばこういうステップが設けられていたり。おっと、写真を撮るのはともかくその下はすっぱ切れていますよ~。

混雑時はこんなところで休むことはできませんが、この日はゆったり。
大キレットデビュー戦にはもってこいです。ここで一名追い越しがあり、先に行ってもらいました。
さぁ、続いてのお楽しみ「飛騨泣き」まではどんな道が待っているでしょうか?


7時54分
本で見たことのあった鎖場です。最後に信州側から飛騨側に移るところが注意箇所とのこと。
でも見た目とは裏腹にあっさり通過できました。

8時8分
ここがA沢のコル?
ちょっと自信がありませんが、時間的にこのあたりではないかと。

8時15分
がむしゃらに登っていく。急なので高度はどんどん稼げます。
それにしてもこうして見ると長谷川ピークって何と急峻なこと。

8時36分
「飛騨泣き」はこのあたりでしょうか?
どこにも記載がありませんが、地図上のコメントから推測するにそうかなと。



ここもステップや鎖が整備されており、安全に通行することができました。
感謝!感謝!
多分なかったら写真なんて撮れません。
8時40分
大キレットもいよいよ大詰め。
ここまで来ればあとは体力勝負。北穂高岳を目指してひたすら登るのみです!
もちろん後ろの人に落石をすることは決してあってはなりません。細心の注意を払って。

8時45分
「飛騨泣き」をふりかえる。
こうして遠くから見るほうが絶対に怖い気がする・・・。

どうやら危険箇所はすべてクリアした模様。
8時56分
北穂高小屋がだんだん近づいてきます。
頑張れ自分!

9時16分
もうすぐ着きそうだけど、んん?なんかガスって来たぞ~;)汗
山頂からの展望は期待できるのか?

9時23分
北穂高小屋到着。
やりましたー!

肝心の展望はご覧の通り。
ガスで槍ヶ岳の姿もわからないです。

でも5年来の憧れだった大キレット通過を成し遂げ、充実感でいっぱいでした。
決して楽なコースではありません。急峻な岩場を歩いたり、延々と続く登りがあったり。
でも危険なところほど見られる景色が素晴らしいのもまた事実。
ちょっとしたスリルを味わいつつ、北アルプスの絶景を楽しみながら登る。これが大キレットの醍醐味ではないでしょうか。
ところで、私にとっては北穂高岳は今回が初登頂となります。
さっそく荷物を置いて頂上へと行ってみました。
2012年09月05日
いざ大キレットへ
翌朝は5時に起床。
残念ながらご来光には間に合いませんでしたが、久しぶりによく寝ました。
ご来光に間に合わなかったと言うよりは、大キレットだけに集中したかったので、あえて無理して起きるのはやめようと思っていたというのが実際のところです。
足の状態は悪化することもなく、小康状態。天気は晴れ。またとないコンディションです。
これはもう行くしかないでしょう!
まずはお約束のこの立て板。
気を引き締めて先を行こうという気にさせてくれます。

遠く富士山も無事通過を祈ってくれているのかどうなのか。

改めて当面、今から3時間のコースを目で辿ります。
う~ん、どこに道があるんだ???

6時16分
南岳小屋を出発。

右手には昨年登った笠ヶ岳がどっしりと構えます。
やはり美しい山です。

6時19分
まずは鞍部までの大下り。
危険な箇所ではありませんが、足を滑らせないようまた落石を起こさないよう慎重さを求められる箇所です。

6時24分
どんどん下りていきますがカメラは手放せず、だんだん近づいてくるキレットの核心部に向けて写真を撮りまくる私。
空も青々としていて気分も最高です。

6時36分
下り道は容赦なく継続中。
鎖や梯子も続きます。

6時42分
写真は鎖場を下りる男性の姿。
この人は後ろ向きに下りてきていますが、私はどちらかというと前を向いて下りることの方が多いですね。
足の着く場を確実に目でおさえたいというのが理由でしょうか。

6時52分
大下りは終わり、ここからはしばらく安全な稜線歩きを楽しめるところです。
アルプス登山の醍醐味とも言える稜線歩き。さながら空中散歩の気分になります。

さて、今下りてきたところを振り返ってみましょう。

こうしてみると結構高度を下げてきたのがよくわかります。
下りた分は、今からのコースで北穂高岳の標高(3106m)まできっちり登りなおさなければなりません。
お楽しみ大キレット。
続きは次回の記事でご紹介します。
残念ながらご来光には間に合いませんでしたが、久しぶりによく寝ました。
ご来光に間に合わなかったと言うよりは、大キレットだけに集中したかったので、あえて無理して起きるのはやめようと思っていたというのが実際のところです。
足の状態は悪化することもなく、小康状態。天気は晴れ。またとないコンディションです。
これはもう行くしかないでしょう!
まずはお約束のこの立て板。
気を引き締めて先を行こうという気にさせてくれます。

遠く富士山も無事通過を祈ってくれているのかどうなのか。

改めて当面、今から3時間のコースを目で辿ります。
う~ん、どこに道があるんだ???

6時16分
南岳小屋を出発。

右手には昨年登った笠ヶ岳がどっしりと構えます。
やはり美しい山です。

6時19分
まずは鞍部までの大下り。
危険な箇所ではありませんが、足を滑らせないようまた落石を起こさないよう慎重さを求められる箇所です。

6時24分
どんどん下りていきますがカメラは手放せず、だんだん近づいてくるキレットの核心部に向けて写真を撮りまくる私。
空も青々としていて気分も最高です。

6時36分
下り道は容赦なく継続中。
鎖や梯子も続きます。

6時42分
写真は鎖場を下りる男性の姿。
この人は後ろ向きに下りてきていますが、私はどちらかというと前を向いて下りることの方が多いですね。
足の着く場を確実に目でおさえたいというのが理由でしょうか。

6時52分
大下りは終わり、ここからはしばらく安全な稜線歩きを楽しめるところです。
アルプス登山の醍醐味とも言える稜線歩き。さながら空中散歩の気分になります。

さて、今下りてきたところを振り返ってみましょう。

こうしてみると結構高度を下げてきたのがよくわかります。
下りた分は、今からのコースで北穂高岳の標高(3106m)まできっちり登りなおさなければなりません。
お楽しみ大キレット。
続きは次回の記事でご紹介します。
2012年09月04日
夕食後の散歩
毎年のように3000m級の山を登っていても、高山病には毎度のごとくやられます。
でもこればかりは体質ですから仕方ありません。
もっとも高山病の中では軽度の症状で、初日に頭痛、ひどい時に少し気持ちが悪くなる程度で、一晩寝れば体が順応するというまだ救いようがある症状です。
もちろんこの日も頭痛にやられ、夕食後は外の空気を吸いたくなり小屋のサンダルを履いて小屋の外に出てみました。
半袖では寒すぎるので、ウインドブレーカーを羽織っていきます。

昼間は何も見えなかった小屋の周囲ですが、いつの間にか雲はどんどん切れていき、色々な山を望むことができました。
明日行く予定の大キレットとそれを越えた北穂高岳、奥穂高岳、前穂高岳。

昨年はあの山頂から大キレットを眺めました、常念岳。

もうすっかりおなじみ、山人の憧れ槍ヶ岳。

とりわけ大キレットを日が沈むまでの間、目にしっかり焼きつけ、次の日への士気を高めます。

でもこればかりは体質ですから仕方ありません。
もっとも高山病の中では軽度の症状で、初日に頭痛、ひどい時に少し気持ちが悪くなる程度で、一晩寝れば体が順応するというまだ救いようがある症状です。
もちろんこの日も頭痛にやられ、夕食後は外の空気を吸いたくなり小屋のサンダルを履いて小屋の外に出てみました。
半袖では寒すぎるので、ウインドブレーカーを羽織っていきます。

昼間は何も見えなかった小屋の周囲ですが、いつの間にか雲はどんどん切れていき、色々な山を望むことができました。
明日行く予定の大キレットとそれを越えた北穂高岳、奥穂高岳、前穂高岳。

昨年はあの山頂から大キレットを眺めました、常念岳。

もうすっかりおなじみ、山人の憧れ槍ヶ岳。

とりわけ大キレットを日が沈むまでの間、目にしっかり焼きつけ、次の日への士気を高めます。

2012年09月03日
南岳新道
10時41分
いよいよ南岳新道へと挑みます。
地図上で距離を見るとさほどありませんが、その短い距離で標高差1000mを上がるのでかなり険しい道が待ち受けています。
ダラダラと長い道をゆくよりは却ってこの方がいいのかもしれませんが、足を気遣いながらゆっくりと南岳を目指すことにします。
ご親切な注意書きもあるので、こういうこともしっかり頭に入れて・・・。

いきなり急な登りが待ちうけ、先ほどの槍平小屋は見る見る小さくなっていきます。
11時44分
ゆっくり歩いても1時間で槍平小屋はこれくらい離れます。

槍平を出る頃から曇り始めてはいましたが、登っていくうちにどんどんガスに巻かれ、展望は利かなくなりました。
ガスの中の登りというのは結構酷なものです。景色が見えれば励みにもなるし、どのくらい進んだかもつかめますがガスの中では全く見当もつきません(苦笑)
12時38分
南岳新道名物の救急箱。
道が険しい故の山小屋の方の心遣いなのでしょうが、できることならこのような緊急装備には頼らず自力で乗り越えたいものです。

山場は過ぎても登りは容赦なく続きます。
このあたり晴れていたらさぞ眺めはいいことでしょう。

13時20分
あと40分の文字に励まされ、最後の頑張り。でもちょっとここで休憩。
今のところ足の痛みはさほどひどくありません。

14時20分
ついに南岳小屋に到着~!

時間的にも早すぎず遅すぎず、理想的な山小屋到着時刻ですがもうちょっと早く着けば昼食が食べられたんだよなぁ。
途中何度か休みましたが、終わってみれば標準タイムよりは早い目的地到着。
足を痛めている中上々の初日の行程でした。
いよいよ南岳新道へと挑みます。
地図上で距離を見るとさほどありませんが、その短い距離で標高差1000mを上がるのでかなり険しい道が待ち受けています。
ダラダラと長い道をゆくよりは却ってこの方がいいのかもしれませんが、足を気遣いながらゆっくりと南岳を目指すことにします。
ご親切な注意書きもあるので、こういうこともしっかり頭に入れて・・・。

いきなり急な登りが待ちうけ、先ほどの槍平小屋は見る見る小さくなっていきます。
11時44分
ゆっくり歩いても1時間で槍平小屋はこれくらい離れます。

槍平を出る頃から曇り始めてはいましたが、登っていくうちにどんどんガスに巻かれ、展望は利かなくなりました。
ガスの中の登りというのは結構酷なものです。景色が見えれば励みにもなるし、どのくらい進んだかもつかめますがガスの中では全く見当もつきません(苦笑)
12時38分
南岳新道名物の救急箱。
道が険しい故の山小屋の方の心遣いなのでしょうが、できることならこのような緊急装備には頼らず自力で乗り越えたいものです。

山場は過ぎても登りは容赦なく続きます。
このあたり晴れていたらさぞ眺めはいいことでしょう。

13時20分
あと40分の文字に励まされ、最後の頑張り。でもちょっとここで休憩。
今のところ足の痛みはさほどひどくありません。

14時20分
ついに南岳小屋に到着~!

時間的にも早すぎず遅すぎず、理想的な山小屋到着時刻ですがもうちょっと早く着けば昼食が食べられたんだよなぁ。
途中何度か休みましたが、終わってみれば標準タイムよりは早い目的地到着。
足を痛めている中上々の初日の行程でした。