2012年08月30日

廃線跡散策 ~そして帰途へ

いよいよユースホステルとお別れです。

この日泊まっていた他の2組は既に出発していて、私が最後の出発。
ユースホステルでは出発の時の挨拶は「いってらっしゃい」なんだそうですね。

出発する私に総出でお見送りしてくれ、見えなくなるまで手をふられるそのシーン。
テレビとかでもありそうなシーンですが、私がそういうのに弱いのは秘密です(笑)
結構ほろっときてしまうのですね~。

この日の行程は、午前士幌線の廃線跡ハイキングコースを歩き、五の沢停留所から例の一日一往復しか走らないバスに乗って帯広へ向かうというものでした。そして夕方の列車で新千歳空港へと向かい、飛行機で帰路につくというプランです。


ハイキングコースのスタートは、旧糠平駅の鉄道資料館。


前日は閉館していて見られなかったので、見学していきます。
入館料は100円。それほど広い館内ではありませんが、士幌線にまつわる資料が所狭しと展示されており、また往年の展望ビデオが見られるコーナーもありました。




このビデオがなかなか面白くついつい長居してしまいました。
バス停まで間に合わず乗り遅れたら洒落にならないので、途中でビデオは切り上げ、コースを歩き始めます。

想像以上によく整備されているコースでした。
橋梁も誰でも通れるように道として整備され、柵までもが設けられています。




通る分には味気なさもありますが、風景としてみた時にはさほど違和感を受けない程度の控えめなデザインです。




さすがにトンネルはフェンスで塞がれていて迂回路を経由する必要がありますが、場所によってはこのような解説板が設置されているところもありました。




五の沢バス停まではゆっくり歩いても2時間弱。
新緑の森の中を歩くのはとても気持ちがよかったですが、ひとつだけ不安が・・・。


ある日森のくまさんと会ってしまわないかということ。

冗談抜きで、北海道の山は熊が出るそうですから。
カサカサと音がするだけでも敏感に反応してしまいました。大抵は鹿だったり蛇だったりするのですが(苦笑)

なのでゴールの五の沢橋梁に着いたら長居は無用と国道へと脱出です。
バス停があるのはあのどこまでも続く真っ直ぐな道のさなか。めったに車も走ってきません。




前日に自転車で通った時も思いましたが、青い空に映える白樺並木が本当にきれいです。

定刻より5分ほど遅れてバスがやってきました。
予約していたとはいえ、一日一往復しかないバスが来ないと不安です。
携帯電話の電波も入らなければ公衆電話もないのですから。




何はともあれ、さよなら「ぬかびら」。

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帯広ではお土産選びも兼ねて市街をうろつきます。

まずはマルセイバターサンドで有名な「六花亭」の本店。
いろいろなお菓子が売られているのはもちろんのこと、店内で食べることができるのが魅力です。
おまけにコーヒーは無料サービス!


カスタードクリームの入ったパイとショートケーキを食べましたが、2つ食べても300円ちょっとですから幸せなものです。

ところで、内地の人にはあまり知られていないようですが帯広市民の中では「六花亭」と人気を二分する言わば「六花亭」と肩を並べる菓子店、それが「柳月」です。聞くところによると「六花亭」よりは若干甘みが強いのだとか。

今回はせっかくなので、ここ「柳月」でもお土産を買ってみました。



そうこうするうちに列車の時間が近づいてきました。


帰りも南千歳まで「スーパーとかち」に乗車。
北海道の気動車特急はエンジン音が力強く、電車顔負けの高速運転をするので乗っていて気持ちいいです。

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少し強引なまとめ方にはなりましたが、以上で6月の北海道旅行記はおしまいです。

土日を含む3日間でしたが、盛りだくさんの実り多き旅となりました。
北海道への憧れも行けば行くほど強くなることは間違いないことでしょう。

そしてまた北海道へ足を運ぶこととなったのです。
その記録はまた追って・・・。  
タグ :士幌線

Posted by みすずかる at 08:30Comments(0)旅の記録(北海道)