2012年09月02日
ウォーミングアップ
新穂高温泉の登山口から槍平までの約6.5kmは、比較的アップダウンが少なく歩きやすい道です。
と言っても途中川を渡ったり、石のごろごろした所を歩いたりと山道であることには変わりありません。
前回この道を歩いた時は槍ヶ岳から大雨の中、しかも足がボロボロの状態で下山した時の通行でした。
なかなか着かず、雨で滑ってこけそうになったりとあまりいい思い出のない道でしたが、今回は晴天。晴れていたら眺めもよく素晴らしいコースではありませんか!


ただ、とにかく眠い。
歩いていても眠い。
ついに耐えられず、広くなったところで岩に座って15分ほど仮眠をとりました。
そんなゆっくりペースで歩き、槍平小屋に着いたのは9時50分ごろ。
新穂高温泉のバス停から歩き始めて3時間40分の所要時間でした。
休んだこともあって思ったより時間はかかりましたが、この日の行程はここから南岳新道を登って南岳小屋までなので、時間的には十分余裕があります。
とにかく今回は足の状態を第一に考え、この槍平小屋でもマッサージをしたり薬を塗ったりと待ち受ける南岳新道に備えました。
それと水の補給も忘れずに。
ここで給水しないと当分は水の枯渇地区です。南岳・北穂高岳どちらにしても雨水しかありません。
既に900mlのスポーツドリンクと1.5リットルの水は持っていましたが、それに500mlの空きペットボトル3本に水を入れ、3.9リットル体制で山に臨むことにしました。
と言っても途中川を渡ったり、石のごろごろした所を歩いたりと山道であることには変わりありません。
前回この道を歩いた時は槍ヶ岳から大雨の中、しかも足がボロボロの状態で下山した時の通行でした。
なかなか着かず、雨で滑ってこけそうになったりとあまりいい思い出のない道でしたが、今回は晴天。晴れていたら眺めもよく素晴らしいコースではありませんか!


ただ、とにかく眠い。
歩いていても眠い。
ついに耐えられず、広くなったところで岩に座って15分ほど仮眠をとりました。
そんなゆっくりペースで歩き、槍平小屋に着いたのは9時50分ごろ。
新穂高温泉のバス停から歩き始めて3時間40分の所要時間でした。
休んだこともあって思ったより時間はかかりましたが、この日の行程はここから南岳新道を登って南岳小屋までなので、時間的には十分余裕があります。
とにかく今回は足の状態を第一に考え、この槍平小屋でもマッサージをしたり薬を塗ったりと待ち受ける南岳新道に備えました。
それと水の補給も忘れずに。
ここで給水しないと当分は水の枯渇地区です。南岳・北穂高岳どちらにしても雨水しかありません。
既に900mlのスポーツドリンクと1.5リットルの水は持っていましたが、それに500mlの空きペットボトル3本に水を入れ、3.9リットル体制で山に臨むことにしました。
2012年09月01日
作戦変更
今年の日程だと土・日の休みだけで行くしかなかった大キレット。
有給休暇はあっても取れないという事情につき、これはどうしようもありません。
7月は金曜日のうちに松本入りし、土曜日の早朝列車で上高地に乗り込み、天狗原経由で南岳を目指しました。
このプランだと、車中泊の疲れからは逃れられますが、大阪から松本までの交通費9,550円とホテル代が相当な負担となってのしかかります。
そして、上高地に着いてから横尾までの12kmと、横尾から延々と続く槍沢コース、これが意外と足に負担を与えるのです。
特に比較的平坦な横尾までの区間をのんびり歩いていてはそれだけで時間を食ってしまうので、どうしても急ぎ足になり、いざ天狗原からの急な登りにさしかかると足が悲鳴を上げてしまっていたというのが前回の失敗でした。
ならばどうするか?
反対側(岐阜県側)から入ってしまえばいいのですね。
っということで今回は新穂高温泉から槍平を経由して南岳を目指すコースを選択してみました。
車中泊、それも狭い狭い「さわやか信州号」の4列シートに揺られての一夜を明かすことにはなりますが、安さと時間の有効利用には代えられません。
これならかかる費用は新穂高温泉までの8,000円だけです。

新大阪を22時半に出て新穂高温泉の到着が翌朝5時20分ごろ。
道中約2時間おきにトイレ休憩で起こされ、案の定ほとんど眠れませんでした。
新穂高温泉では念入りに準備体操をし、出発に備えます。
気持ちの良い朝、素晴らしい登山を期待させてくれそうな青空が広がっていました。

有給休暇はあっても取れないという事情につき、これはどうしようもありません。
7月は金曜日のうちに松本入りし、土曜日の早朝列車で上高地に乗り込み、天狗原経由で南岳を目指しました。
このプランだと、車中泊の疲れからは逃れられますが、大阪から松本までの交通費9,550円とホテル代が相当な負担となってのしかかります。
そして、上高地に着いてから横尾までの12kmと、横尾から延々と続く槍沢コース、これが意外と足に負担を与えるのです。
特に比較的平坦な横尾までの区間をのんびり歩いていてはそれだけで時間を食ってしまうので、どうしても急ぎ足になり、いざ天狗原からの急な登りにさしかかると足が悲鳴を上げてしまっていたというのが前回の失敗でした。
ならばどうするか?
反対側(岐阜県側)から入ってしまえばいいのですね。
っということで今回は新穂高温泉から槍平を経由して南岳を目指すコースを選択してみました。
車中泊、それも狭い狭い「さわやか信州号」の4列シートに揺られての一夜を明かすことにはなりますが、安さと時間の有効利用には代えられません。
これならかかる費用は新穂高温泉までの8,000円だけです。

新大阪を22時半に出て新穂高温泉の到着が翌朝5時20分ごろ。
道中約2時間おきにトイレ休憩で起こされ、案の定ほとんど眠れませんでした。
新穂高温泉では念入りに準備体操をし、出発に備えます。
気持ちの良い朝、素晴らしい登山を期待させてくれそうな青空が広がっていました。

2012年08月31日
あれから一ヶ月
長いこと記事にできていなかった6月の北海道旅行記。
少し強引ではありましたが、前回を以って終わりを迎えることができました。
長きに及ぶおつきあいありがとうございました。
記事となる出来事の順番がすっかり前後してしまっています。
続いても、流れではお盆休みの記事になるのが順当ですが、先にこの前の週末の登山記を書くことにします。
**************************************************************************************************************
7月の終わりにチャレンジするも、足の痛みにより南岳小屋で来た道を引き返した大キレット。
目標を目前にしての回避に悔しさも強く、何としても今年のうちに行っておきたいという気持ちがありました。
あれから1ヶ月。
再チャレンジの機会がやってきました。

少し強引ではありましたが、前回を以って終わりを迎えることができました。
長きに及ぶおつきあいありがとうございました。
記事となる出来事の順番がすっかり前後してしまっています。
続いても、流れではお盆休みの記事になるのが順当ですが、先にこの前の週末の登山記を書くことにします。
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7月の終わりにチャレンジするも、足の痛みにより南岳小屋で来た道を引き返した大キレット。
目標を目前にしての回避に悔しさも強く、何としても今年のうちに行っておきたいという気持ちがありました。
あれから1ヶ月。
再チャレンジの機会がやってきました。

タグ :北アルプス
2012年08月21日
引き返すのもまた勇気
夜が明けました。
日の出は5時前ということで、起きようと頑張りましたが結局布団の中。
ようやく小屋から出ても、御来光の見える場所まで歩くのが億劫でこんな写真を撮って誤魔化しました。

もっとも後から聞いた話だと曇っていて御来光などこの日は拝めなかったそうですが…(苦笑)
それよりも気になっていたのは前日痛めた左足の筋肉。
相変わらず痛む。
特に曲げると痛い。
そして、空はそんなに晴れてはいない。
この先を行けば登山を初めて以来私の当面の目標としていた大キレット。
でも難易度云々ではなく、それ以前に足の状態が万全でないこの日行くことに不安もありました。
もし途中で動けなくなって救出ヘリを呼んだらウン百万円。
っということで、引き返すことを決断したのでした。
引き返すのもまた勇気です。
前日頑張って上がってきたところをまた降りていきます。


目標を達成できないという面では残念な今回の登山ではありましたが、下山時に途中で会った人とご一緒させてもらい、色々と話しながら楽しく上高地へと戻ってくることができました。
色々と勉強になることも教えてもらいましたし、今後の登山に随分プラスとなる知識を得ることができました。
このブログをご覧になっているかはわかりませんが、どうもありがとうございました!
日の出は5時前ということで、起きようと頑張りましたが結局布団の中。
ようやく小屋から出ても、御来光の見える場所まで歩くのが億劫でこんな写真を撮って誤魔化しました。

もっとも後から聞いた話だと曇っていて御来光などこの日は拝めなかったそうですが…(苦笑)
それよりも気になっていたのは前日痛めた左足の筋肉。
相変わらず痛む。
特に曲げると痛い。
そして、空はそんなに晴れてはいない。
この先を行けば登山を初めて以来私の当面の目標としていた大キレット。
でも難易度云々ではなく、それ以前に足の状態が万全でないこの日行くことに不安もありました。
もし途中で動けなくなって救出ヘリを呼んだらウン百万円。
っということで、引き返すことを決断したのでした。
引き返すのもまた勇気です。
前日頑張って上がってきたところをまた降りていきます。


目標を達成できないという面では残念な今回の登山ではありましたが、下山時に途中で会った人とご一緒させてもらい、色々と話しながら楽しく上高地へと戻ってくることができました。
色々と勉強になることも教えてもらいましたし、今後の登山に随分プラスとなる知識を得ることができました。
このブログをご覧になっているかはわかりませんが、どうもありがとうございました!
2012年08月20日
南岳と南岳小屋
本来の目的ではありませんが、南岳の山頂を踏みました(笑)

槍ヶ岳から大喰岳、中岳と続く稜線上の山であるため、3000m超の山にしては目立たない山ですがれっきとした山頂です。
ガスでかすんでいる中にも槍ヶ岳はしっかりと拝めました。

南岳からもう少し歩いてこの日の山小屋、南岳小屋に到着。
痛い足で我ながらよく頑張りました(笑)

立地上、ここは水が本当にない山小屋。
宿泊者にはペットボトルの水が500ml配られるほかは、雨水を1ℓ100円で買ってやりくりしなければなりません。(当然歯みがきもその水を使うことになります。)
そんな条件の中でも出る食事はなかなかのもの。
水分も不足していたのでここぞとばかりお茶を飲みました。
気温が涼しいので下界にいる時ほど喉は渇いているように感じませんが、確実に水不足であるのです。

山小屋到着後間もない時にもしましたが、食後にもう一度ストレッチ。
翌日の回復を願いマッサージも念入りにします。
消灯は20時半。
朝からの長い一日に疲れていたのかあっと言う間に寝てしまいました。

槍ヶ岳から大喰岳、中岳と続く稜線上の山であるため、3000m超の山にしては目立たない山ですがれっきとした山頂です。
ガスでかすんでいる中にも槍ヶ岳はしっかりと拝めました。

南岳からもう少し歩いてこの日の山小屋、南岳小屋に到着。
痛い足で我ながらよく頑張りました(笑)

立地上、ここは水が本当にない山小屋。
宿泊者にはペットボトルの水が500ml配られるほかは、雨水を1ℓ100円で買ってやりくりしなければなりません。(当然歯みがきもその水を使うことになります。)
そんな条件の中でも出る食事はなかなかのもの。
水分も不足していたのでここぞとばかりお茶を飲みました。
気温が涼しいので下界にいる時ほど喉は渇いているように感じませんが、確実に水不足であるのです。

山小屋到着後間もない時にもしましたが、食後にもう一度ストレッチ。
翌日の回復を願いマッサージも念入りにします。
消灯は20時半。
朝からの長い一日に疲れていたのかあっと言う間に寝てしまいました。
2012年08月19日
天狗原を経て
4年ぶりに訪れた天狗原。
例年8月中旬以降になると、池の氷が溶け水面に槍ヶ岳が写ることで知られるこの場所ですが訪れたのは7月末。
ましてや雪の多く残る今年、そのような光景は見られないと思っていましたが、少しだけではあったもののその気分を味わうことができました。

少し無理のある写真ですが、槍の穂先が水面に写りました。
ここでの撮影休憩を終え、いよいよ高度を上げて行きます。
道は少し険しくなるわけですが、あろうことかここで私の左足がピリッときてしまったのでした。
左足を曲げると膝下の筋肉が痛い、つまりは段差のあるところを左足で踏み出すことができないという状態に陥りました。
私の場合、ある限度を越えると発症することが多いものですが、この日のは少しいつもより強い痛み。
引き返すか先へ進むか少しだけ考えましたが、右足は問題なかったので右足への負担は覚悟の上で先を行きました。


当然ではありますが、ペースはがた落ち。
標準コースタイムを大きくオーバーしてしまう結果とはなりましたが、何とか無事登り切りました。

ここまで来れば、この日の行程はもう少し。
焦らず確実に山小屋を目指します。
例年8月中旬以降になると、池の氷が溶け水面に槍ヶ岳が写ることで知られるこの場所ですが訪れたのは7月末。
ましてや雪の多く残る今年、そのような光景は見られないと思っていましたが、少しだけではあったもののその気分を味わうことができました。

少し無理のある写真ですが、槍の穂先が水面に写りました。
ここでの撮影休憩を終え、いよいよ高度を上げて行きます。
道は少し険しくなるわけですが、あろうことかここで私の左足がピリッときてしまったのでした。
左足を曲げると膝下の筋肉が痛い、つまりは段差のあるところを左足で踏み出すことができないという状態に陥りました。
私の場合、ある限度を越えると発症することが多いものですが、この日のは少しいつもより強い痛み。
引き返すか先へ進むか少しだけ考えましたが、右足は問題なかったので右足への負担は覚悟の上で先を行きました。


当然ではありますが、ペースはがた落ち。
標準コースタイムを大きくオーバーしてしまう結果とはなりましたが、何とか無事登り切りました。

ここまで来れば、この日の行程はもう少し。
焦らず確実に山小屋を目指します。
2012年08月17日
雪渓と槍
前述のように、雪の多かった今年の槍沢。
白い雪はとんがった槍ヶ岳のその穂先をより急峻に見せるような気がします。

時折槍ヶ岳をふりかえりながら、天狗原へと少し慎重に進みました。
雪渓で滑ってもよろしくないので…。
カールした地形・残雪・槍の穂先、この光景が私は大好きです。
欲を言えばもう少し晴れていて欲しかったですが。
何度も何度もシャッターを切っていきます。

(※間隔調整のため投稿日時を少しずらしています。)
白い雪はとんがった槍ヶ岳のその穂先をより急峻に見せるような気がします。

時折槍ヶ岳をふりかえりながら、天狗原へと少し慎重に進みました。
雪渓で滑ってもよろしくないので…。
カールした地形・残雪・槍の穂先、この光景が私は大好きです。
欲を言えばもう少し晴れていて欲しかったですが。
何度も何度もシャッターを切っていきます。

(※間隔調整のため投稿日時を少しずらしています。)
2012年08月16日
雪が多かった今年の槍沢
お盆休みは1週間ほど出掛けていたため、記事投稿を長らくお休みしていました。
7月の登山記の続きです。
上高地から槍沢に入り、延々と続く槍ヶ岳方面への道をひたすら歩みます。
今年は、梅雨に雨が少なかったせいか、残雪が多めでした。



これまで何度か通ったことのある槍沢ルートですが、こんなところで7月末に雪があるとは思いませんでした。
槍沢ロッジから登ること90分強。ここが今日の分岐点となります。
まっすぐ行けば槍ヶ岳、進路を左に取れば天狗原を経て・・・。

左へ行きます!
(※間隔調整のため投稿日時を少しずらしています。)
7月の登山記の続きです。
上高地から槍沢に入り、延々と続く槍ヶ岳方面への道をひたすら歩みます。
今年は、梅雨に雨が少なかったせいか、残雪が多めでした。



これまで何度か通ったことのある槍沢ルートですが、こんなところで7月末に雪があるとは思いませんでした。
槍沢ロッジから登ること90分強。ここが今日の分岐点となります。
まっすぐ行けば槍ヶ岳、進路を左に取れば天狗原を経て・・・。

左へ行きます!
(※間隔調整のため投稿日時を少しずらしています。)