2011年08月25日

双六岳と双六小屋

2011年 アルプス登山記・その10

前回の記事は双六小屋へたどり着いたところまで書きました。今回はその後のことです。

樅沢岳でお会いした方と双六小屋前でしばしお話しした後、私はもうひと頑張りで双六岳山頂を目指すことにしました。
その方も翌日以降の天気との兼ね合いで、双六で幕営するか、先の三俣まで行って幕営するかで悩んでおられました。
山の天気は本当に難しいです。一つの判断で翌日以降の行程がずいぶん影響してきますからね。

私の場合は、翌日下山するかもう一泊するかこの時点では決めておらず、ひとまずこの時点で晴れていたのでこの日のうちに双六岳頂上へ行っておこうと判断したのでした。翌日朝登るかどうかもわかりませんでしたし。

前回、忘れもしない2年前。
鷲羽岳から三俣蓮華岳を経由して双六岳を目指すも、後半ガスってしまい、双六岳からは何も眺望が得られなかったのです。
双六岳と双六小屋

ならば今回は!と思いましたが、やはり午後2時にもなれば槍ヶ岳はガスに覆われることも多く、「槍」と絡めての風景写真は期待できなさそうでした。

双六小屋から双六岳までは1時間半とコースタイムにありましたが、最低限のものだけ持って行ったのでさっささっさと先を急ぎます。振り返っても槍ヶ岳は見えませんでしたが、前方の三俣蓮華岳、鷲羽岳はよく見えました。

双六岳と双六小屋

この特徴ある風景が私は好きです。山なのに平らな不思議な地形です。
双六岳と双六小屋

双六岳山頂まで1時間弱。身軽だったとはいえいいペースで登りきりました。
双六岳と双六小屋

そして今回はちゃんと眺望が得られました。
水晶岳・黒部五郎岳も!
双六岳と双六小屋

そして、半ば諦めていた槍ヶ岳ですが、ほんの僅かな時間ではありましたが見ることが出来ました。
大収穫です。
双六岳と双六小屋

その後すぐ槍は雲隠れし、その日はもう姿を拝むことはできませんでした。
ここから聳えるように槍ヶ岳を写してみたいというささやかな夢はまた次回に持ち越しとなりました(笑)
双六岳と双六小屋

達成感をかみしめながら足取りも軽く双六小屋へ戻ります。
双六岳と双六小屋


16時半から夕食。
双六小屋名物「天ぷら」です♪
双六岳と双六小屋

冷凍食品とかではなく、実際にこの山荘で揚げたものです。
多くの人に提供するので熱々とはいきませんが、それでもこんな標高の高いところで天ぷらを食べられるなんてうれしいことですね。

結構混雑していたこの日の双六小屋でしたが、布団はちゃんと一枚確保できました。
ここまで順調な山行。

さて、いよいよ最終章へと向かいます。
双六岳と双六小屋


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