2012年07月13日

十勝三股

「十勝三股」

私がこの地名を知ったのはいつの頃だったでしょうか。


旧国鉄士幌線の終着駅であり、廃線後は駅跡が次第に自然に還っていく様子が書籍やインターネット上で紹介されていました。そしてまた士幌線自体についても、7年ほど前にJR北海道の運転士さんから「今では鉄道が走っていたなんて考えられないようなところを走っていた」という話をうかがっていたこともあり、一体どんなところなのか、行ってみたいという気持ちは年々強くなっていました。

そんなある種の憧れの地、十勝三股をとうとう訪れました!


これが駅があったと思われるところの写真ですが、確かに教えられでもしないことにはここが駅だったということは想像するのも難しい光景です。


そして、これが当時の線路の路盤跡ですね。


このだだっ広い光景に若干放心状態。
本格的な廃線跡訪問は初めてのことでしたが、訪れることができた喜びと、今この姿を見たことの寂しさと入り混じった不思議な気持ちになりました。


ちょうどお昼前だったので、「三股山荘」で休憩をとることにします。
昔からこの地に住まわれているというこのお店の方。昔鉄道があった頃の話、林業が盛んで人口が多かった頃の話などを伺いました。


これが当時の貴重な資料。
駅を中心に今では想像できないほど多くの住居や産業施設が記載されています。


他にも当時を伝える資料やジオラマなどさまざま展示されていました。


資料に夢中になっていましたが、しばらくして注文した食事が運ばれ昼食とします。
十勝牛の牛トロと山芋をこねたものを焼き、ご飯に載せたオリジナルビーフライス。和風だれもよく合い美味しかったです。


食後も色々とお話をし、ゆっくりと昼の時間を過ごしました。
秋も冬もいいそうで、そんな話を聞くとまた行かなくてはという気になりそうです。

店に入るときは気付きませんでしたが、店の横には当時の駅名票(下半分は後からつけられたもののようです)とレールが置かれていました。


腹も満たされたところで午後の部スタート。

っとその前にもう一箇所この十勝三股で寄り道です。  

Posted by みすずかる at 08:00Comments(0)旅の記録(北海道)