2013年01月14日

リサイタル

前回の記事で書いた、「2ヶ月ほど前から」入れていた予定とはこれのことでした。

シプリアン・カツァリス ピアノ リサイタル (於: 兵庫県立芸術文化センター KOBELCO大ホール)
リサイタル

しばらく遠ざかっていたクラシック音楽鑑賞が昨年の秋から再燃した私。
もちろん今も変わらず「聴く」のが専門で、楽譜など読めるはずもありませんが…。
主に中古でかき集めたCD、レコードはこの2ヶ月あまりで40枚近くに達していそうです。

シプリアン・カツァリス氏は私の中で1、2位を争う現役のピアニストで、まさかこんなに早いタイミングで、それも近くで公演があるとは何とも幸運でした。

っというのも、もともと昨年の春に行われる予定だった公演が、カツァリス氏の腱鞘炎が原因で延期され、それが1月になったというのが実際のところです。

開演時刻を迎え、本演奏の前には、10分弱の「即興演奏」がありました。
これもカツァリス氏ならではのオリジナルプログラム。こういうわくわくはいいですね。

この日の演奏曲目は、

【前半】
・ハイドン:クラヴィア・ソナタ ハ長調 Hob.XVI.35
・モーツァルト:幻想曲 K.396
・モーツァルト:幻想曲 K.397
・シューベルト/リスト:3つの歌曲 水車職人と小川、アヴェ・マリア、セレナーデ
(プログラムとは順序が異なり、セレナーデからの演奏でした)
・ショパン:夜想曲 op.9-1
・ショパン:軍隊ポロネーズ op.40


(休憩:20分)

【後半】
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲 第5番「皇帝」(カツァリス編 ソロ・バージョン)

なんと言っても後半のこれがスゴイ!

ええ。
「協奏曲」を「ピアノソロ」ですよ!!!

過去にベートーヴェンの交響曲全9曲をすべてピアノで録音しているカツァリス氏ですが、今回はあのまた長い「皇帝」をピアノで一人で演奏するというのですから相当な期待をしていました。

いや~、本当にすごかった(驚)
2階席だったので手元まではよく見えませんでしたが、目にも止まらぬ手の動きの速さに感嘆。
10月に脳梗塞で入院、療養していたとはとても思えません。

音色の美しさは言わずもがな。

初めて生で見たカツァリス氏はやっぱりすごかった。
サービス精神も欠かすことありません。アンコールも3曲、そして・・・。

【アンコール】
・ショパン:マズルカ op.24-2
・マルチェッロ:オーボエコンチェルト 第2楽章アダージョ バッハ/カツァリス編
・カツァリス:オー ザッハ ルーラー(緑の目をした美しい女性)

リサイタル

最後のオリジナル曲もとても綺麗な曲でした。

さて、終演を迎え、退館しようと出口へ向かうと何やら100人以上は並んでいるかと思われる長蛇の列が。何かと思えば、サイン会が行われている模様。
私はCDを買っていなかったので並びませんでしたが、どうも買わなくても並べたようです。

いつもCDやレコードの音源でばかり聴いているピアノ演奏ですが、ホールで聴くとやはり全く異なった味で聴こえます。なかなか近くでお気に入りの演奏家の演奏というのはないでしょうが、またこういう機会があることを期待したいものです。

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Posted by みすずかる at 22:29│Comments(0)音楽
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