湯の町熱海と花火大会

みすずかる

2012年01月06日 22:56

峠越えで熱海の町へと下りてきた私は、続いて熱海の温泉へと案内してもらった。
熱海といえばやはり温泉のイメージが今もあるが、下車するのは初めて。果たしてどんなところなのか。

連れて行ってもらった日航亭大湯は元旅館の日帰り入浴施設で、徳川家康が入浴したこともあり、「出世の湯」ともいわれているそうだ。

1,000円と決して安くない入浴料を払い浴場へ。シャンプー・ボディーソープ・ドライヤーこそ設置されているもの、ロッカーは有料、館内の飲料自販機も通常より高めと良くも悪くも昔ながらの温泉旅館の風格とプライドがうかがえる施設だった。

風呂は露天風呂と内湯の二つがあり、どちらも程よい湯加減。但し、注いでいる口は90度近い高温。要注意である。
ともあれ体の芯までしっかり温まる大変いい湯であった。

この日は花火大会、それも2011年最後ということもあって市内の道路は大混雑。「せっかくなので・・・」と我々も見て行くことにした。これはまったく狙ってもいなかった偶然。

風呂上りに夕食を済ませ、港の花火のよく見えるところへ。

花火の打ち上げは約25分。それまで待つ時間の長かったこと;)汗
でも早めに場所を確保しないといい場所では見られないということで寒さに耐え、開始を待った。










花火というと夏にしか見たことはなかったが、気温の低く空気の澄んだ冬に見る花火もまた素晴らしく思った。

第5ステージまでテーマごとに打ち上げられた数々の花火。
メッセージをこめた花火などもあり、会場は大きく賑わった。

温泉の町熱海の花火大会。来年も12回行われるらしい。
高台にある温泉旅館でくつろいで花火を見るなんてそんな旅もしてみたいなと思うが、それは到底自分には無理なこと。
どの旅館も特別料金が設定され、しかも早くに埋まってしまうそうな。

冬の熱海で見る花火に旅情を感じ、「嗚呼、旅しているんだな」といい気分になった。

余韻の残る中、この日案内して下さった2名の方に熱海の駅まで送ってもらい、お礼を言って別れた。

噂には聞いていた熱海。やはりそこは本当の温泉町だった。


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