小坂町へ

みすずかる

2010年10月14日 22:32

盛岡から列車に乗り換え約2時間。
昨日の疲れがまだ取れていなかったこともあり、車中はほぼ夢の中でした。

鹿角花輪駅で下車。




天気がよければ十和田湖や八幡平へ紅葉を見に行こうとも考えていましたが、どんより曇り空で午後には雨が降るとの予報だったので今回は断念します。

そんなわけで今回観光する場所として選んだのは小坂町。
かつて、鉱山で県下第二の都市として栄えた町です。現在では鉱山は閉鎖されましたが、レアメタル関係の産業や十和田湖、康楽館、鉱山事務所など観光資源の町としてもその名は知られています。

鹿角花輪では久しぶりに「みちのく」号と遭遇。大館と盛岡を結ぶ高速バスですが、並行するJR花輪線より運行本数は多く花輪から大館、盛岡両方面へ向かう乗客も多く見受けられました。
この路線は秋北バス、岩手県北バス、岩手県交通の3社で運行されていますが、多種に及ぶ車両が充当されていてなかなか面白いです。この日目撃したのは秋北バスのいすゞスーパークルーザー。
最近あまり目にすることもなくなりました。


花輪駅から秋北バスに約50分乗車し、小坂町に到着。
まずは鉱山事務所の見学へ。小坂鉱山の全盛時代の生きた文化遺産として今も小坂のシンボル的な存在である建物です。




明治時代に建造され、平成9年まで現役で使用されていたそうですが、内装は若干触られてはいるものの当時の様子をほぼ忠実に再現してあるようです。

とても100年以上前に造られた建物とは思えない近代的で趣深い外観に加え、内装でも当時として画期的だったであろう箇所がいくつも見受けられました。

まず建物の中に入って目に飛び込んでくるのが特徴あるらせん階段。柱には秋田杉を用いているそうです。


フリーストップ式の窓。錘の力を用いて機能させているとのことです。
明治時代にこのような発想があったことに驚かされます。


また建物の2階に庭がある点。これも当時としては従前の常識を覆すことだったようです。


建物の中は小坂の歴史と鉱山の歴史など資料が充実していて大変興味深いものでした。


鉱山事務所をじっくり見学した後は、もう一つのメインポイント、康楽館へ。


ここは小坂鉱山の厚生施設として誕生した芝居小屋でしたが、町営となった今も芝居、歌舞伎など公演で年間通して賑わっています。
そして、現役最古の芝居小屋として国の重要文化財にも指定されています。建物外観は洋風ですが、中に入るとそこに広がるのは伝統的な日本の芝居小屋。
また後から読んで知りましたが、内部でも天井は洋風の建築となっているそうです。

公演中とのことで、舞台の様子はほとんど見ることが出来ませんでしたが、桟敷や花道、切穴などはしっかり説明つきで見て回ることが出来ました。



小坂町観光はもう少し続きます。
残りは次回に。。。

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