四人の「絆」
昨日は群馬県館林市の「ダークダックス館林音楽館」にて行われたイベントに参加してきました。
この日のイベント情報は事前に、後援会に入られている知人の方に教えて頂き、予てから楽しみにしていたものでした。
特に今回はサプライズもあるとのことだったので、尚更でした。
通常のリサイタルでは、最前列に座っても観客席から舞台までの距離があり、そう簡単にはメンバーを間近で見たり、歌を聞いたり、話を聞いたりすることはできないので、
こういう機会は貴重なものです。
今回は後援会主催の貸切バスツアーにて、東京駅から一路館林を目指しました。
東京都から埼玉県、そして群馬県と二県も越えるので、もう少し所要時間がかかるかと思いましたが、道中は渋滞もほとんど無く、
思ったよりも近く感じられました。
さて、昼食を「館林うどん」の店にてとった後、いよいよダークダックス音楽館へと向かいます。茂林寺の駐車場でバスを降りると、目の前が音楽館です。さっそく手を振って迎えて下さるゾウさんの姿が。
開演後ゲタさんが「戦車みたいなバスで…」と話しておられましたが、スーパーハイデッカーの大型貸切バスは駐車場で異彩を放っている存在でした。
館内に入ると、もう既に大勢の人が…。
私は4列目くらいになりましたが、それでもこんな間近でダークダックスの歌を聴けるのは、私にとっては全席自由席で最前列を陣取った4年前の宝塚アピアホール以来のことでした。
イベントは14時開始とのことでしたが、少し早めに開演しました。
始まりの一曲は私のブログ・タイトルにも使わせて頂いている『銀色の道』。
館内にさっそくハーモニーが響きわたります。
続いて二曲目は日本のセレナーデ!?、『北上夜曲』が。
今年のリサイタルのテーマがセレナーデなので、その他のセレナーデ曲は10月にとのことでした(笑)
さて、ここからは、「秋の歌をダークダックスと一緒に歌う」の時間なのですが、そこへ今回のスペシャルゲストの登場です。
そう、体調不良で約10年前に休養に入られたマンガさんでした。
私がダークダックスのファンになったのは今から13年前のこと。
当時まだ中学生であった私には当然リサイタルに行けるはずもなく、限られたCDの中の曲を聴くことが精一杯でした。
それから数年が経ち、ある日「ダークダックスは現在3人で活動している」という新聞記事を目にしました。
その記事には「復帰を目指して…」と書かれていましたが、復帰のニュースは入って来ないまま約10年の時が過ぎました。
最近では、「もうお目にかかることは出来ないかもな」と思ったりもしていましたが、そのマンガさんをまさかこんなに近くで見られるとは!
その喜びはとても言い表せないものでした。
さて、ダークダックスの皆さんと一緒に歌うコーナー、曲目は「小さい秋見つけた」、「埴生の宿」、「里の秋」、「旅愁」、「村祭」、「紅葉」、「赤とんぼ」
と秋の名唱歌・名抒情歌が勢ぞろい。そして最後にアンコールで歌われた曲は、もうファンにはすっかりおなじみの『絆』でした。
そこで何と!
マンガさんが歌うというのです。
席から立ち上がり、3人のメンバーのもとへ。
これには会場中皆が驚きました。
♪糸偏に半分と書いて、絆と読みます。
お互いに半分ずつを二人結び合うからです~
マンガさんが歌っている!
初めから終わりまで全部、しかも歌詞も見ずに!!!
驚きは喜びに、そして感動へ。
奇跡に近いこの光景に、思わず涙する人も結構いました。
事実私も涙をこらえるのに必死でした。
一曲だけとは言え、もう見ることができないかもと思っていた、夢にまで見た四人で歌うダークダックスをこの眼で見られたのですから。しかもメインパートをマンガさんが歌っているなんて…。
四人で歌うことが何年ぶりなのかは私には分かりません。
でも、四人の「糸」は今も決して変わることなく堅く結ばれていて、久々の四人で歌うことに全く違和感は感じられませんでした。さすがですね。
マンガさんの横で、マンガさんをやさしく気遣うパクさんの姿や、温かい眼でマンガさんを見るゲタさんやゾウさんの姿も印象に残りました。
最高の盛り上がりの中、ミニコンサートは終了。
その後、ダークダックスの皆さんと懇親の時を過ごしました。
それにしてもマンガさんが思っていたよりもずっと元気そうで、本当によかったと思います。
今回は、写真撮影もご自由にとのことだったので、パクさん、ゾウさん、ゲタさんとそれぞれ一緒の写真を撮らせて頂きました。
パクさんとは、昨年12月に荻窪の杉並公会堂から新宿までご一緒して頂き、その道中お話しする機会がありましたが、パクさんはちゃんとその日のことはもちろん、私のことも覚えていて下さりました。
嬉しい気持ちと共に、名刺まで頂きながら手紙の一通も書かなかった自分の筆不精を申し訳なく思いました。
ゾウさんやゲタさんとも少しではありましたが、話すことができ、とてもいい思い出となりました。ダークダックスの皆さんが帰られ、16時頃に我々バスツアー隊も館林を後にしました。
帰りは事故渋滞の影響もあり、若干予定時刻より延着となりましたが、楽しい車内でした。
会話の話題は皆違うとは思いますが、どの人も素晴らしいひとときを過ごせたことを物語るような、晴れやかな表情に満ちていました。
ダークダックスの皆さん、後援会の方々、マンガさんとこの日マンガさんを支えて館林まで来られた方々、音楽館の関係者の皆さん、今回のイベントを教えて下さった後援会に入られているAさん、
挙げていけばきりがないほどたくさんの方々のおかげでとてもいいイベントに参加できました。感謝の気持ちでいっぱいです。
次なるイベントは10月に行なわれる第53回リサイタルですが、私は今年もまた行きます。
「また」と言えることが何と嬉しいことでしょうか。
まだまだ何度も「また」と言えることを祈りつつ、ペンを置かせて頂きます。
長々と駄文を最後までお読み頂き、ありがとうございました。
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