三俣蓮華岳の頂上往復を終え、再び三俣山荘へ。
重い荷物を背負い、この日の移動が始まります。
さて、足は最後までもってくれるか。
まず行程を記しておきます。
9月14日(日)
三俣山荘(9:30)・・・黒部川水源地標(10:06)・・・雲ノ平山荘(12:07)
(昼食休憩)
雲ノ平山荘(12:40)・・・高天原山荘(15:07)
この日は初めてのコースを行きます。期待と緊張を抱いて出発です。
三俣山荘から鷲羽岳を右にして黒部源流コースを歩き、一気に水源地標まで下ります。
秋の晴れた日なので、水量はさほど多くありませんでしたが、雨の日は避けたい道です。
下りが一段落したところが黒部の源流の地標。
黒部渓谷、黒部ダム、そして最終的には富山湾へと注ぐ黒部川はここがその始まりだと思うと妙に感慨深いものがあります。
ここで道は分岐。
この日の目的地、
高天原へはここから岩苔乗越を経由した方が早いですが、時間的に余裕があったので今回は
雲ノ平を経由するルートを選びました。
雲ノ平へはまず目の前の急登を越えなければなりません。
左に見える川沿いの道が岩苔乗越へと続く道、勾配はこちらほど急ではない
しばらく前だけ見て歩き、ふと振り返ると槍ヶ岳が姿を見せていました。
三俣山荘を出るとき見て以来久しぶりのことです。その三俣山荘も見えます。
どれだけ登ってきたでしょうか。
ついに立ちふさがるものがなくなり、これは急な登りの終わりの予感。
いよいよ憧れの
雲ノ平か?
前方は祖父岳
出発が遅かったことのツケはこういうところに回ってきます。
せっかくの初・雲ノ平なのに雲がもくもくと・・・。
せめて展望が効くうちに写真を撮っておきたいものです。
「最後の秘境」とも呼ばれる雲ノ平。
北アルプスのかなり奥地に位置するため、到達にはそれなりの日数と時間を要します。
このあたりから見る風景の主役は
薬師岳と、
水晶岳。
昨年は太郎平まで行きましたが、そのまま黒部五郎岳へと縦走路をたどったので、薬師岳は登っていません。
見れば見るほど登りたくなる山容です。来年あたりかな。
一旦雲ノ平山荘は見えましたが、現在のコースはちょっと遠回りして小屋へ向かうようです。
木道が整備されているものの、結構遠い。
憧れの雲ノ平ですが、残念な空模様に。
でもここまできたことに意義があります。
今回は通過にとどめ、また来年以降ゆっくり散策や撮影に勤しみたいものです。
ちょうど昼時なので、雲ノ平山荘で休憩していくことにしました。
4年前に建て替えられたばかりで、内外装とも大変きれいです。
クラシック音楽の流れる食堂でパスタ(1,100円)を注文。
エネルギー補給をして午後の行程に備えます。
レトルトとはいえ、山の中で食べられるのがありがたい