翌朝は恒例の高山病で重い目覚め。
山の標高に順応するまでのこの頭痛だけは体質なのでどうしようもありません。
それよりも気がかりだったのは足の状態。
涸沢からさらに上、穂高岳を目指すためにはある程度の回復が必要不可欠だったのですが・・・。
朝食後、ウォーミングアップがてら涸沢小屋から涸沢ヒュッテを往復してみてはっきりと実感。
「こりゃ無理だな」
と。
痛み具合はほとんど良くなっておらず、とてもここから700mも上を登る自信はありません。
それならば時間を気にすることはない。
心ゆくまでこの紅葉を楽しもうではないかという結論に至ったのでした。
写真はほんの抜粋ですが、時間をかけて紅葉を堪能し、写真もたくさん撮りました。
その後小屋に戻り、紅葉を眺めながら贅沢に
コーヒーを一杯。
500円のコーヒーは値段以上の価値がありました。まさに
「priceless」。
ここで同じ部屋だった2名の方と再会。
深夜2時に起きてピストンで北穂高岳に登り、ご来光を見て下りてきたとのこと。
小屋で6時ごろまでだらだらしていた私とは大違いです(苦笑)
しばらく話をする中で、この日はそのまま上高地方面へと下山すると聞いたので私もご一緒させて頂くことにしました。
名残惜しくもありましたが、涸沢に別れを告げ、上高地への長い道のりを歩き始めます。
「さよなら涸沢、また来る日まで。今度はもっと元気な足で!」
上高地への道は長く厳しかったです。帰り道は遠かった。来たときよりも遠かった(笑)
そして、三連休の初日ということもあって、涸沢に向かう人の大渋滞。
これだけ多くの人が涸沢を目指すとなると、おそらくこの日は一畳に4名程度になったのではないでしょうか。
歩くうちに私の足の痛みはどんどん悪化し、後半は一歩一歩が苦痛でした。
それでもトータルで15km程度歩いてきたのですから、人間その気になれば何とかなるものです(笑)
でも、歩みの遅い私に合わせて上高地までずっとご一緒して下さった2名の方には大変感謝しています。ありがとうございました。
下山後はゆっくりどこかで一泊することを目論むも、三連休の初日とあってはどこにも空いているホテルはなく、疲れた体を何とか空席の残っていた夜行バスに委ね早々と帰路についたのでした。
こうして
四連休を設定し、大プランを練り上げて迎えた秋の休みはその半分を消化したのみで帰るというまさかまさかの展開を迎えてしまいました。
でも、
あれだけの紅葉を見られたのでそれに関しては
大満足と言えましょう!